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連載 GPIF改革の論点 (9) どのような資産に投資すべきか

現在のGPIF改革の論点は、ガバナンス改革とアセットアロケーション(ポートフォリオ(保有資産構成))の変更に集約されている。前者は原理原則及び仕組みの問題であり、後者は現実的な戦略の問題である。...

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連載 GPIF改革の論点 (10) どのような資産に投資すべきか

GPIFの現在のアセットアロケーションは、国内債券60%、国内株式12%、外国債券11%、外国株式12%、短期資産5%であり、このポートフォリオを変える、というのが今回の改革の政治的な目玉となっている。政治を離れて、純粋な運用として考えた場合、ポートフォリオを変更する必要がある理由としては、①国民のリスク許容度が変わった、あるいはそれに対する考え方が変わった、②資産市場の側が変化し、新たな資産に投資...

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連載 GPIF改革の論点 (11)真のリスクとは何か

ある資産とある資産のリターンの相互の関係(相関関係)はどこから来ているのか、という話だった。...

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連載 GPIF改革の論点 (12) 日本国債を減らして何に投資すべきか

どのような資産に投資すべきか、という結論になかなか達しないので、まだ議論は残っているが、今回と次回で一応の結論を出そう。 なぜアセットアロケーションの変更が必要か。...

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連載 GPIF改革の論点 (13) 望ましいポートフォリオ

これまでの議論をまとめよう。 現在のポートフォリオにはホームバイアスがあり、日本国債と日本株へ投資が偏っている。したがって、この2つのカテゴリーへの配分(アロケーション)を減らし、他の資産を買うべきである。 どのような資産を買うべきか。分散投資の効果を高めるものであり、現在投資しているもの以外のものを増やすべきである。 分散投資とは何か。...

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連載 GPIF改革の論点 (14) どのようなポートフォリオ分散をはかるべきか 真のリスク要因

どのようなポートフォリオにするべきか。 考慮すべきことは、真のリスク要因は何かということに尽きる。それは二つに分けられ、資産の本源的価値の毀損リスクと価格変動リスクである。日本国債であれば、前者は政府の信用リスクであり、後者は、国債の投資家の行動変化である。上場株式に分散投資する場合は、前者のリスクは小さくコントロールできるが、後者の要因が非常に大きくなる。...

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なぜアベノミクスで景気が悪化したのか

単純である。 景気は良くなれば悪くなる。 株式市場も上がれば下がる。 ここにアベノミクスが集約されている。 株価が上がれば下がるのは、何度も繰り返しここでも書いてきた。株価が上がるのは、誰かが買ったからであり、買った人が売れば、株価は下がる。下がらないのは、新たに買う人が出てきた場合だけだ。...

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日本社会に野党は存在しえない

選挙における最大のレッスンは、日本には野党は存在しえない、ということだ。 公明党は明示的に与党だが、かつての55年体制の社会党も、野党という名の与党であり、既存の権力の枠組みに組み込まれていた。 単に、権力を狙わない脇役に徹した与党だったのだ。 だから、今後も、野党は存在しえない。 野党になった瞬間に、その政党は終わる。 それを一番よく知っていたのは自民党だ。...

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国債市場の安楽死

日本国債は、もうすぐ暴落する。 このような警告は、何度も発せられてきた。しかし、それが実現することは、これまではなかった。だから、財政再建の必要性を警告した人々は、オオカミ少年と呼ばれ非難されてきた。しかし、今度は違う。 米国経済学者のロゴフの著作はThis Time is...

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イエレン議会証言

利上げの時期の示唆が見られなかった、6月利上げは遠のき、9月の可能性を市場は56%の確率で織り込んだ、などの報道が踊っているが、それらを全く無視して、イエレン自身の言葉に直接耳を傾けるべきだ。 そこには、はるかにリッチな情報が溢れており、そこにしか真実はない。...

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大塚家具

父と娘の戦いで話題になっているが、形式的な正当性ということでは、断然、現社長の娘に分がある。 しかし、本質は、もっと本質的であり、単純だ。 父は、創業者であり、私も、中学生の時、通学途上に、大塚家具津田沼店が巨大にそびえ立っていたのを見て、なんとなく不思議に思っていた。かつても巨大店はあり、ハヤミズとか、いろいろあったと思うが、何かぴんと来なかった。...

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スカイマーク再建

経済として必要なことは一つ。 経済全体の効率性を高めることだ。 スカイマークという名前が残ろうが、ANAが力を強めようが、経済全体にとっては、どっちでも良い。 必要なのは、全体の効率性である。 効率性とは、誰が儲ける、損をすると言うことと関係ない。 効率よくサービスを提供できる主体が供給し、サービスを受けたい主体が、サービスの消費量を最大になるように行動するということだ。...

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長期金利ターゲット (訂正後)

今日は、日銀政策決定会合の二日目で、黒田総裁の記者会見がある。 一部に追加緩和の期待があるが、その予想、是非については今日は論じないことにして(私はないと思うし、するべきでもないと思っているが)、今後の日銀の政策のオプションについて考えたい。 追加緩和が難しい、というのは、技術的な面、あるいは物理的な面、と言っていいかもしれないが、超えられない障害がある。...

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イエレンと市場 市場を本当に分かっているのは誰か 

逆説的だが、イエレンである。 市場は市場を分かっていない。だから、市場価格は乱高下する。 それが、中央銀行の政策と市場価格の関係を見れば、明らかである。 今回のFOMC後の記者会見でも、それが端的に示された。 市場は分かっていないのである。 ***...

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ギリシャの余計な危機

ギリシャは、IMFとEUそして各国政府から融資を受けているが、その返済が難しくなっている。銀行システムは破綻寸前。預金者が預金封鎖や銀行破綻、ユーロ離脱を恐れて、預金の引き出しに走っている。 こうなったら、経済は終わりだ。銀行を封鎖して、金融破綻からの経済崩壊を防止するために、一旦動きを止めるしかない。自給自足に近い経済に戻し、金融システムの再建のめどが立つまで、経済活動を止め、待ち続けるしかない。...

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世界株式暴落 何がこれを止められるか

何をもってしても止めることはできない。それが、今回の最大の問題なのだ。 そもそも、暴落の理由が分からない。それが、まず問題だ。 20世紀のブラックマンデーも同じだが、21世紀、2015年8月24日のブラックマンデーも理由が分からない。 暴落は24日に始まったと言うよりは、その前の週に明らかに始まっていたのだが、それにしても、リーマン破綻、パリバショックのように、明確なきっかけがない。...

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安保よりも金融

日本は安保一色のようだが、世界は意外に日本に注目している。 明日からのMilken Instituteのサミットでシンガポールに来ているが、シンガポールで見るbloomberg TV NYは、日本の話ばかりしている。みな日本に期待しているようだ。だから、国債の格下げも話題になる。なぜ、そんなに期待しているのか。...

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バブルは二度はじける

バブルは二度はじける。 これが、私の一番重要だと思うバブルへの洞察だ。 一度目はなんとかしのぐ。二度目はもう耐え切れない。みなが逃げ出す。 問題は、今度が、昨年の8月に続く二度目なのかどうか。...

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暴落は二度来る しかし二度目の終わりはいつか?

アゴラの読者も書き手もみなSMAPに夢中になっているのに驚いたが、私はSMAPの専門家ではないので、株式市場について書くことにしよう。 セリングクライマックスはなかったが、反発した。 まず欧州がECBドラギ総裁の3月の追加緩和示唆で反発し、米国は、原油在庫が予想を大きく上回って減少し、反発した。 何と言ってもNYで原油が4%高、この三ヶ月で最大の上昇となったことが大きい。...

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日銀発世界金融不安

欧州の銀行不安がシステム不安に広がり、債券市場は大混乱。 マイナス金利が銀行の収益を奪い、財務を傷め、ドイツ銀行は利払い不能になるという不安説まで流布し、ドイツ銀行自身が否定しなければならない、という事態。欧州の銀行不安、金融システム不安は本物だ。...

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